脂肪肝が「脂肪性肝疾患」へ名称変更? やせ型女性が更年期以降に特に気をつけたい理由とは

こんにちは!健康情報ブロガーの〇〇です。今回は、私たちの肝臓の健康に関わる、少し専門的な話題についてお話ししたいと思います。最近、長年親しまれてきた「脂肪肝」という言葉が、より正確な意味合いを持つ「脂肪性肝疾患(Fatty Liver Disease)」という名称に変更される動きがあることをご存知でしょうか? この名称変更の背景とともに、特にやせ型女性が更年期以降に脂肪性肝疾患に注意が必要な理由について、分かりやすく解説していきますね。

「脂肪肝」から「脂肪性肝疾患」へ:なぜ名称が変わるの?

これまで「脂肪肝」と呼ばれてきた状態は、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積した状態を指していました。しかし、この状態が進行すると、肝臓に炎症が起きたり、線維化が進んだりして、「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」へと進展することがあります。NASHは、肝硬変や肝がんのリスクを高めることが知られており、単なる脂肪の蓄積以上の、より深刻な病態を含んでいます。

新しい名称である「脂肪性肝疾患」は、このような肝臓での脂肪蓄積に伴う多様な病態を包括的に示す言葉として使われるようになっています。これは、病気の理解を深め、早期発見・早期介入につなげるための重要な一歩と言えるでしょう。

やせ型女性が更年期以降に注意すべき理由

さて、ここからが今回の本題です。一般的に、脂肪肝というと「肥満」との関連が強調されがちですが、実はそうとは限りません。特にやせ型や標準体重の女性が、更年期以降に脂肪性肝疾患のリスクを高めることがあるのです。その理由として、以下の点が挙げられます。

1. ホルモンバランスの変化

女性ホルモンであるエストロゲンには、脂肪の代謝を助け、肝臓への脂肪蓄積を抑える働きがあると言われています。更年期を迎えると、エストロゲンの分泌量が減少するため、これまで通り食事をしても、脂肪が肝臓に溜まりやすくなる可能性があります。これは、体重が増加していなくても起こりうる変化です。

2. インスリン抵抗性の高まり

更年期以降、女性はインスリン抵抗性が高まる傾向にあることが指摘されています。インスリン抵抗性とは、インスリンがうまく働かなくなり、血糖値が上がりやすくなる状態です。インスリン抵抗性が高まると、肝臓での脂肪合成が促進され、脂肪性肝疾患のリスクを高めることが研究で示唆されています。

3. 食事や運動習慣の変化

ライフスタイルの変化も影響します。更年期以降は、活動量が減ったり、食事が偏ったりする方もいらっしゃるかもしれません。特に、糖質や脂質の多い食事を好む傾向があると、たとえ体重が変わらなくても、肝臓に脂肪が蓄積しやすくなる可能性があります。

では、どうすれば良い? 予防と対策

脂肪性肝疾患は、初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行してしまうことがあります。だからこそ、日頃からのケアが大切です。

  • バランスの取れた食事を心がける: 糖質や脂質の過剰摂取に注意し、野菜や魚、良質なタンパク質を積極的に摂りましょう。
  • 適度な運動を習慣にする: ウォーキングやヨガなど、無理なく続けられる運動を見つけて、日常に取り入れましょう。運動はインスリン抵抗性の改善にも効果的です。
  • 定期的な健康診断を受ける: 肝機能検査は、脂肪性肝疾患の早期発見に役立ちます。定期的に健康診断を受け、自身の体の状態を把握しましょう。
  • ストレス管理: ストレスはホルモンバランスにも影響を与える可能性があります。リラックスできる時間を作り、ストレスを上手に解消しましょう。

「自分は太っていないから大丈夫」と思わずに、更年期以降のやせ型女性こそ、肝臓の健康に意識を向けてみてください。健康的なライフスタイルを送り、いつまでも元気な毎日を送りましょう!

この記事が、皆さんの健康維持の一助となれば幸いです。

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