お風呂でヘトヘト…それ、「謎の体調不良」じゃないんです。隠れた病気のサインかも?
こんにちは。もしかしたら、あなたも同じような経験をしているかもしれません。一日の疲れを癒やそうと入ったお風呂で、なぜか余計にぐったりしてしまう。湯船から上がると、めまいがしたり、動悸がしたり、ひどい時にはそのまま寝込んでしまう…。
「ただの湯あたりかな」「疲れているだけだ」と、軽く考えていませんか?実は、この「謎の体調不良」には、専門の医師が注目し、診断名をつけているケースがあるんです。今回は、多くの人が経験しながらも、あまり知られていないその体調不良の正体について、一緒に考えていきましょう。
お風呂が「苦痛」に?意外と多い、入浴後の体調不良
温かいお湯に浸かることは、血行促進やリラックス効果など、心身に良い影響を与えるはず。それなのに、なぜか入浴後に強い倦怠感や吐き気、立ちくらみ、ひどい頭痛に襲われる…。そんな症状に悩まされている方は、決して少なくありません。
特に、シャワーを浴びるだけでも疲れてしまったり、湯船に浸かった途端に意識が遠のきそうになったりする場合、単なる「湯あたり」や「疲労」では片付けられない可能性があります。
その「謎の体調不良」に医師がつけた診断名とは?
近年、このような入浴時の不調を含む、特定の症状群に「起立性調節障害(OD)」という診断名がつけられるケースが増えています。主に思春期の子どもに多く見られる病気ですが、大人になってから発症する方や、幼少期からの症状が続いている方もいらっしゃいます。
起立性調節障害(OD)とは?
起立性調節障害は、自律神経のバランスが崩れることで、血圧や心拍数の調整がうまくいかなくなる病気です。特に、座った状態や寝た状態から立ち上がる際に、脳への血流が一時的に不足し、以下のような様々な症状が現れます。
- 立ちくらみ、めまい
- 強い倦怠感、疲労感
- 動悸、息切れ
- 朝なかなか起きられない
- 頭痛、腹痛
- 食欲不振
お風呂に入ると、温熱刺激によって血管が広がり、一時的に血圧が下がりやすくなります。これにより、起立性調節障害の症状が悪化し、入浴後に体調を崩してしまうことがあるのです。
もしかして私かも?対処法と受診の目安
もし、あなたやお子さんが、入浴時の不調に加えて、上記のような症状に当てはまるようであれば、一人で抱え込まずに医療機関を受診することをおすすめします。内科や小児科、心療内科などで相談してみましょう。
今日からできる、入浴時の工夫
- 湯温を低めに設定する(38~40℃程度):熱すぎると血管が広がりすぎて、血圧が下がりやすくなります。
- 長湯を避ける:短時間で済ませるようにしましょう。半身浴もおすすめです。
- 入浴前後に水分補給をしっかり行う:脱水を防ぎ、血流を保ちます。
- 急に立ち上がらない:ゆっくりと湯船から上がり、しばらく座ってから移動しましょう。
- 家族に一声かける:万が一の時に備え、誰かに在宅を知らせておくと安心です。
体調不良は、あなたの気持ちが弱いからではありません。体に何らかのSOSが出ているサインです。適切な知識を持ち、早めに対処することで、快適な毎日を取り戻すことができます。どうか、ご自身の心と体を大切にしてくださいね。
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