【福井から全国へ】秋のRSウイルス感染症に要注意!赤ちゃんの鼻づまり・咳・ミルク拒否は早めの受診、妊婦さんは母子免疫ワクチンも検討を

【福井から全国へ】秋のRSウイルス感染症に要注意!赤ちゃんの鼻づまり・咳・ミルク拒否は早めの受診、妊婦さんは母子免疫ワクチンも検討を
Photo by Polina Tankilevitch on Pexels

秋風が心地よい季節になりましたが、子育て中のご家庭にとっては、この時期に流行しやすい感染症が心配の種かもしれませんね。

特に小さなお子さんをお持ちの皆さん、今年はRSウイルス感染症に、秋も引き続き注意が必要です。

今回は、赤ちゃんがRSウイルス感染症にかかった際のサインと、私たち親ができることについて、大切な情報をお届けします。

RSウイルス感染症、赤ちゃんのこんなサインを見逃さないで

RSウイルス感染症は、特に乳幼児にとって重症化しやすいウイルス感染症です。大人がかかると軽い風邪程度で済むことが多いのですが、赤ちゃんは気管支炎や肺炎に進行することもあります。

もしお子さんに次のような様子が見られたら、注意してあげてください。

  • 鼻づまりでミルクが飲みにくそう:鼻が詰まって呼吸がしづらくなり、おっぱいやミルクを飲むのがつらそうに見えることがあります。
  • 咳込む赤ちゃん:ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸音を伴う咳が続く場合もあります。
  • 元気がない、機嫌が悪い:普段よりもぐったりしていたり、泣き止まないなど、いつもと違う様子が見られるかもしれません。

これらの症状は、RSウイルス感染症の典型的なサインです。特に乳児の場合、症状が急速に悪化することもあるため、少しでも異変を感じたら、ためらわずに医療機関を受診することが大切です。

「早めの受診」が赤ちゃんの命を守る鍵

最近のニュースでは、福井でもRSウイルス感染症の流行が報じられています。今年は秋も注意が必要とされており、地域を問わず油断はできません。

「このくらいなら大丈夫かな?」と様子を見ているうちに、症状が進んでしまうこともあります。特に生後数ヶ月の赤ちゃんは、自分で症状を訴えることができません。呼吸が苦しそう、ミルクの量が極端に減った、顔色が悪いなど、少しでも気になる点があれば、早めの受診を心がけましょう。

専門家による適切な診断と治療が、赤ちゃんの回復には不可欠です。

妊婦さんへ:赤ちゃんを守る「母子免疫ワクチン」という選択肢

そして、もう一つ大切な情報があります。これから赤ちゃんを迎える妊婦さんには、母子免疫ワクチンという選択肢も出てきています。

このワクチンは、妊婦さんが接種することで、お母さんの体の中で作られた抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移行し、生まれてくる赤ちゃんをRSウイルス感染症から守る効果が期待されています。

妊娠中のワクチン接種については、かかりつけの産婦人科医とよく相談し、ご自身の状況や赤ちゃんの健康を考慮した上で検討することをおすすめします。

大切な赤ちゃんのために、私たちができること

RSウイルス感染症は、残念ながら特別な治療薬があるわけではなく、症状を和らげる対症療法が中心となります。だからこそ、予防と早期発見が非常に重要です。

  • 手洗いやうがいを徹底する。
  • RSウイルスに感染している可能性のある人との接触を避ける。
  • 症状が見られたら、迷わず小児科を受診する。

大切な赤ちゃんが元気に秋を過ごせるよう、私たち親ができることをしっかりと行っていきましょう。不安なことや疑問に思うことがあれば、いつでもかかりつけ医や地域の保健師さんに相談してくださいね。

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